組上燈籠 祇園祭信仰記 金閣寺の場
作者不詳
版元=東京・浅草/牧金之助
版型・数量=大判錦絵4枚続
制作年=大正4(1915)年
所蔵=松竹大谷図書館
この組上燈籠のタイトルは「祇園祭礼債功記」となっているが、芝居では一般的に「祇園祭信仰記」として親しまれている。織田信長の一代記に取材した時代物で、初めは「祇園祭礼信長記」という題名だったものが、のちに「信仰記」と改められた。この芝居は、中邑阿契、浅田一鳥ら5人の合作による人形浄瑠璃にはじまる。初演は宝暦7(1757)年12月の大阪・豊竹座で、翌年には京都と江戸で歌舞伎化された。4段目の「金閣寺」と呼ばれる場面は特に人気があり、現在でも単独で上演されている。
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定価 1,320円(税込)