遊戯から芸道へ
日本中世における芸能の変容
芸能の語義は,9世紀から12世紀の間に,「技術・才能」という広義のものから,現代的意味でもある「歌舞音曲」という狭義のものへ変容した。蹴鞠・鷹狩・打毬楽・能など日本中世で盛んに行われていた古典芸能の歴史と発展を詳らかにすることから文化の生成と変容の類型を示し,なぜこの時期に変化が起こったかを考察する。
芸能史研究の現況 舞楽にみる変容――放鷹楽・打毬楽 放鷹楽の変容/打毬楽の変容 蹴鞠の変容 院政期における蹴鞠概略――蹴鞠口伝書中の諺を起点として/足踏の変容 蹴鞠口伝の生成――『蹴鞠口伝集』を中心に 蹴鞠口伝生成の諸段階/「鞠にまことといふ事」の生成/「鞠の魔事の事」の生成/「心」と「身」の変容 蹴鞠説話の生成 鞠の三徳説話をめぐって/藤原成通の清水寺高欄蹴鞠説話をめぐって 能にみる生成――『小鍛冶』・『鞠』 『小鍛冶』の生成/『鞠』の生成 広義の芸能から狭義の芸能へ
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