数学と哲学との間
「数学」が古来、西欧思想の上に根底的役割を果たしてきたのは、現代文化にとっても無視できない。本著では、19世紀後半の集合論形成史を中心に、スピノーザ、カント、ベルグソンなどに言及しつつ、ギリシア以来の西欧数学の伝統の中で示し、日本におけるこの種の知見の欠を補う。西欧の思想と数学を問い直す注目の論集。
数学と哲学の境界領域から 数学における無限と有限の弁証法/数学における存在/数学史における逆説の役割/純粋数学と応用数学 無限連続との間 カントルの集合論形成のスケッチ/カントルにおける数学と哲学/ボレルのエフェクティフ概念の形成/フランス経験主義の数学思想/ボレルの‘エフェクティフ’とチャーチのテーゼ/連続論覚え書き 周縁での模索 「数学」の概念と数学史への視点/パスカル私記/下村寅太郎『無限論の形成と構造』について/広重徹君のこと/来しかた行くすえ/他
同じジャンルの商品
-
定価 2,750円(税込)
-
定価 5,060円(税込)
-
定価 4,180円(税込)
-
定価 4,510円(税込)
-
定価 4,070円(税込)