回り道 

文化と教育の陶冶論的考察

回り道 
著者 クラウス モレンハウアー
眞壁 宏幹
今井 康雄
野平 慎二
ジャンル 書籍  > 教育  > 教育学
出版年月日 2012/11/25
ISBN 9784472404580
判型・ページ数 A5・272ページ
定価 5,720円(税込)
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次世代に伝えていかねばならないものとは何か。文学や図像を考察することから人間形成の深層に迫り、教育という営みの根本原理を明らかにしようとする。教育・自己形成と文化の間にある「忘れられた連関」を想起させるという一見迂遠な手法を導入し、教育学の考察対象や研究方法に大きな影響を与えたモレンハウアーの主著。

まえがき
第一章 教育的領野における相互行為と組織
  1 組織化された相互行為とその基本形態
  2 制度レベルで組織化された相互行為
  3 「交通形態」のレベルで組織によって規定された相互行為
第二章 未知の領域を探検する――一五世紀イタリア・ルネサンス絵画の陶冶論的解釈
    はじめに
  1 解釈対象への注釈
  2 いくつかの形式的特徴の記述と解釈
  3 イコノグラフィーへ
  4 意味構造とハビトゥス
    あとがき
第三章 教育時間の近代的観念の成立について
  1 デューラー
  2 エラスムス
  3 学校規程
  4 貧民規程
第四章 実見された肉体――レンブラントの解剖画とそれにかかわるいくつかの問題
  1 歴史的状況
  2 レンブラントの二枚の絵画
  3 確実に結論できることと推測に基づき結論できること
第五章 教育解釈学への注釈
  1 問題への接近
  2 シュライアマハーの構想
  3 ラカンを参照する
  4 解釈学的な判断と知
    結び
第6章 初期ロマン派の教育学者 F.D.シュライアマハー
  1 断章
  2 社交
  3 羞恥心
    結び
第7章 ヨーロッパ教育学の経由地
  1 貨幣経済と都市文化
  2 自由思想と大産業
  3 民主主義と正義
  4 現代の状況について――コミュニケーションと環境世界
引用・参考文献
初出一覧

モレンハウアー『回り道』への方法論的コメンタール          真壁宏幹
 ――教育学的図像解釈はいかにして可能か
 0 はじめに
 1 なぜ図像解釈なのか?
 2 図像解釈の前提としての一般解釈学
 3 図像解釈の特殊性
 4 教育学的図像解釈へ
 5 おわりに
あとがき                       ハンス=リューディガー・ミュラー
訳者あとがき                                  真壁宏幹

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